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平成という時代

第3部 変化/9止(その1) 電子版「紙」を超え

スマートフォンで読める電子書籍版の漫画(C)寺嶋裕二/講談社=和田大典撮影

 昼下がりの東京・小田急線。電車内では乗客の多くが一心にスマートフォンをいじっている。平成も後半になって急速に定着した光景だ。

 東京都町田市のイラストレーター、古舘晃太さん(32)が液晶画面上で読みふけっていたのは、2000年代後半に雑誌連載された「ファンタジー系」と呼ばれる漫画だ。好きな漫画を「紙」でなくインターネット上で販売される「電子書籍」で楽しむことが増えたのは数年前から。「気に入った漫画家の過去の作品が書店になく、電子書籍で見つけた」のがきっかけだった。以来、都心へ打ち合わせで通う時などに欠かせない娯楽となった。「荷物にならず、本棚も圧迫しないのがいい」と話す。

 全国出版協会・出版科学研究所によると、17年の漫画単行本の国内販売額は3377億円。うち電子書籍版…

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