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論点

民主主義の行方 インタビュー ノーム・チョムスキー アリゾナ大教授(言語学)

ノーム・チョムスキー氏=米西部アリゾナ州トゥーソンのアリゾナ大で2018年10月16日

 トランプ米大統領の下、社会の分断が深まった米国。他国でもポピュリスト的な政治家が台頭し、「民主主義の弱体化」が指摘されている。この潮流は歴史の必然で、既存の国際秩序は存在意義を失いつつあるのか。米国の左派思想家ノーム・チョムスキー氏(90)に聞いた。【聞き手・國枝すみれ】

--トランプ大統領を嫌う穏健保守派は共和党から離れ、急進的なリベラル派の一部は民主党を見捨てました。妥協を通じて民意を形成する余地は米社会にあるでしょうか。

 妥協できる点はかなりあると思う。重要な社会、経済政策に関して米国民の考えはさほど変わらない。大多数の国民は富裕層への課税率引き上げを望み、国民皆保険や実質賃金引き上げを支持している。だが、こうした経済・社会政策は公の場ではあまり論議されない。米社会の分断が深まっているのは、(妊娠中絶や人種差別など)文化やアイデンティティーの問題を巡る分野だ。

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國枝すみれ

1991年入社。英字新聞毎日デイリーニューズ編集部、西部本社福岡総局で警察担当記者、ロサンゼルス支局、メキシコ支局、ニューヨーク特派員を経て、2019年10月から統合デジタル取材センター。05年、長崎への原爆投下後に現地入りした米国人記者が書いたルポを60年ぶりに発見して報道し、ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

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