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記者の目

私物化される「幽霊消防団員」報酬 体質改善し人材確保を=高橋祐貴(岡山支局)

消防団の活動をしなくなった後も、岡山市から報酬が振り込まれた男性の口座。入金の度、分団の口座に振り替えられていた=岡山市北区で2018年12月1日、高橋祐貴撮影

 地域の消防救助活動に携わる消防団が、実際には活動していない団員の名前を使って、自治体から報酬を受け取り、自分たちの飲食代などに使う--。こうした「幽霊消防団員」を悪用している実態について私は昨年5月以降、繰り返し報じてきた。背景に見えてきたのは、報酬を私物化する消防団の「体質」だ。問題を放置すれば、この体質を嫌って、ただでさえ団員の減少が深刻化している消防団への参加者は減り、人材不足に拍車が掛かるだろう。

 取材のきっかけは2017年秋、支局に掛かってきた1本の電話だ。電話の主は、岡山市で団員をしていた男性。5年ほど前に体調を崩して退団を申し出たが、所属する消防分団に認められなかった。

 特別職の地方公務員である団員には、定額の報酬(各地で金額は異なる)が支給される。男性が活動をやめた後も、分団が管理する男性名義の預金口座には市から報酬が支給され続けた。口座の入出金記録を取り寄せると、ここ数年は1万7500円が振り込まれ、分団が定期的に口座を振り替え、引き出していたことが分かった。

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