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日本女子レスリング界をけん引してきた吉田沙保里さん(36)=至学館大職=が10日、東京都内で現役引退の記者会見を開いた。会場にはテレビカメラ28台、約200人の報道陣が詰めかけた。吉田さんは一礼した後、「33年間のレスリング生活に区切りをつけることを決断しました」と切り出した。どこか解放感のある表情からは、背負ってきたものの大きさが感じられた。【高橋秀明、松本晃】
現役続行と引退の間で「迷いながらここまできた」という。2004年アテネ、08年北京、12年ロンドン五輪で3大会連続の金メダルを獲得したが、16年リオデジャネイロ五輪では銀メダル。自国で開催される20年東京五輪で再び女王に返り咲いてほしいという周囲の期待を感じていた。「体力的にはそんなに落ちた感じはなかった」というが、それでも「気持ちが追いつかない状態で、全てやり尽くしたという思いが強くなった」と…
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