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私は、父が建設事務次官だった48歳の時の息子で、あまり「父と子」という感じではなかった。たまに「この本を読め」「これは面白いぞ」と薦めてくれた。中学生の時には、吉村昭の「零式戦闘機」「戦艦武蔵」や、イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」を渡されたりしていた。「読んで自分で考えろ」ってことだったのだろう。それが「親子の会話」のようなものだったのかもしれない。
私が銀行員をしていた頃、亡くなる前の父に「何を読んだら良いですか」とたずねたことがある。「(夏目)…
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