勤労統計 厚労省、疑念抱かず ずさん調査、慢性化
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厚生労働省が公表する「毎月勤労統計」の一部調査で不適切な手法が取られていた問題は、雇用保険や労災保険といった国民に身近なセーフティーネットに影響を及ぼし、過少給付対象者が延べ2000万人に達する事態になった。政府への信頼も大きく損ない、28日に召集される予定の通常国会での予算案審議にも影響しそうだ。
「今般の事案の原因を明らかにするとともに、厚生労働省として統計に関する姿勢を正していく」。11日の閣議後記者会見で「統計の信頼性が損なわれている」と指摘された根本匠厚労相は厳しい表情でこう答えたが、不適切な調査を始めた動機や経緯は解明されていない。
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