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動くか日露

日露両政府は、首脳会談を受け、領土交渉の本格化に踏み出した。日露の思惑や交渉の焦点を探る。

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識者の見方/6止 「最後の機会」生かせ 法政大法学部教授・下斗米伸夫氏

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下斗米伸夫氏=丸山博撮影
下斗米伸夫氏=丸山博撮影

 「米国第一主義」により米欧を中心とした秩序が揺らぐ中、日本はアジア・ユーラシア地域とどう関係を築くかが問われている。とりわけエネルギー資源が豊富な大国ロシアとの付き合い方は重要だ。平和条約締結などを通じ、関係強化を図るべきだ。

 安倍晋三首相は昨年5月にロシア・サンクトペテルブルクで講演し、ロシアの液化天然ガス(LNG)を北極海から日本海経由で、アジアに運ぶ構想を披露した。実現すれば、日本海沿岸は発展する。日露と韓国、北朝鮮で総人口が約3億人に達する「環日本海」の経済圏が誕生し、日本の経済成長、エネルギー安全保障に大きく寄与するだろう。

 プーチン露大統領もこの航路に注目している。また航路の安定には、北方領土問題の解決による日露の関係発展が不可欠と考えているようだ。ロシアの潜在的な脅威となる中国とのバランスをとるうえでも、対日関係を安定させたいはずだ。

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