「独居の親に好き嫌いが多い」「おかずを届けても食べてくれない」。中高年の子世代にとって、離れて暮らす老親の食事は気がかりだ。長続きするサポートの秘訣(ひけつ)を経験豊富な料理研究家に聞いた。
東京都港区の料理研究家、林幸子さん(64)には、兵庫県に住む実母(92)と、長年同居した後、今は介護施設で暮らす義母(88)がいる。実家へは約20年前から月1回程度、作った料理や有名店の総菜を持って顔を見せていた。父の死後、独居の母の食生活が心配で、宅配便を送るようになった。義母には施設の食事に差し障らない量のおやつを作り、訪ねている。
料理教室の生徒からも「実家に置いてきても料理を食べない」「冷凍保存に向く料理を知りたい」など老親の食事にまつわる悩みを聞く機会が増え、昨年9月「親に作って届けたい、つくりおき」(大和書房)を出版した。レシピだけでなく、親子とも無理なく作り、食べられるように、▽1回で食べ切る量に小分け▽(洗って返す負担のない)使い捨て容器を活用▽「ごはんのおともに」など食べる気になる一言を添える--といった工夫も…
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