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小豆島のニホンザル、英タイムズ飾る 特別な瞬間切り取る

小豆島の群れを同じ日に写した1枚。中央がリーダーの「団十郎」=野見山桂さん提供

愛媛大准教授、野見山桂さん撮影

「愛情とぬくもりを伝えることができれば」とタイムズ掲載の小豆島のニホンザルの写真を掲げる野見山桂さん=愛媛大で

 厳冬の小豆島(香川県)で身を寄せて温め合うニホンザルの姿が昨年12月31日、英有力紙「タイムズ」に大きく掲載された。撮影者はアマチュア写真家で愛媛大沿岸環境科学研究センター准教授の野見山桂(けい)さん(39)。「生命の物語を感じたい」と四国各地で撮影した作品の英国紙への掲載は3回目となった。

     寒さから身を守るニホンザル特有の行動「猿団子」。香川県土庄町の「小豆島銚子渓自然動物園 お猿の国」で昨年2月に撮影した作品は、じっと目を閉じた母親の胸の中で不安そうに見上げる子の姿など、1匹1匹の表情が多くを訴える。英国のニュース・写真通信社から配信され、世界最古の日刊紙「タイムズ」の国際面を飾った。

     「ニホンザルは表情が大事。強い寒波の日曜日に駆けつけました」と野見山さん。約500匹の野生のサルがいる「お猿の国」では雄の「団十郎」をリーダーとする約300匹の一群があり、いざという時はファミリーを守ろうと奮い立つ姿が見られるという。観察を続けて3季目、特別な瞬間を切り取ることができた。

     環境共生学が専門の野見山さんは熊本県出身。高校時代から天体の撮影を始め、現在はヒメボタルやアナグマ、水中の生物などの姿も追い求めている。県内で捉えたヒメボタルの幻想的な作品は2016年、世界最大規模の写真コンテスト「ソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワード」一般公募部門で日本人初の年間最優秀賞を受賞。ストーリー性のある作品は国際的に高く評価され、英有力紙「ガーディアン」にも15年と16年、久万高原町のヒメボタル、高知県の洞窟で身を寄せ合うユビナガコウモリの作品が相次いで掲載された。

     「海、陸とも身近な場所で生き物に出会えるのが四国の素晴らしさ」といい、今年は高知・土佐湾のニタリクジラの撮影に力を注ぐことにしている。【松倉展人】

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