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三木元首相の実家解体「待った」 市民ら保存の動き 徳島・阿波

解体される予定の三木元首相の実家。奥の納屋には防音シートが設置された=徳島県阿波市土成町で2019年1月12日午後0時53分、松山文音撮影

 徳島県阿波市出身の三木武夫元首相の実家が解体されることになった。築80年以上と老朽化していることから、親族が跡地の寄贈を市に打診。保存する案も出たが、市は「郷土の偉人でも、実家の維持管理費に公金は支出できない」として、お遍路が休憩できる公園に整備する方針を決めた。これに対し、住民有志が12日、現地で意見交換会を開催。保存を模索する動きが出てきている。【松山文音】

 市や関係者によると、住宅は、木造平屋約110平方メートル。別にあった生家が取り壊され、1937年ごろまでに建てられたとみられる。三木元首相が東京都内に転居後は親族が暮らしていた。選挙では事務所として使用されたが、少なくとも2000年ごろからは空き家だった。昨夏、親族は市に寄贈を打診し、三木家側が解体費を負担して敷地約1300平方メートルを市に寄贈することが決まったという。

 市は、住宅が四国八十八カ所の七番札所・十楽寺と八番札所・熊谷寺を結ぶ遍路沿いにあることから、お遍路が休憩できる記念公園にする予定。あずまやや公衆トイレを設ける。取り壊しは7日から始まり、住宅のガラス戸などは既に取り外された。

 しかし、一部からは保存を願う声が上がっている。12日の意見交換会では、徳島市や美馬市からも集まり約30人が参加。会では「市だけでなく、県の大切な財産だと思っているので子供たちにも伝えたい。何としても残してほしい」「カフェや宿泊施設として活用してはどうか」との提案のほか「老朽化が著しく、見栄えも気になる。決定を覆すのは難しい」とみる声もあった。参加者はこの日の意見をまとめ、近く親族に報告する。市に対しても、週明けに工事の延期案を含めた要望を伝えるという。

 市は11日、「取り壊しを知らなかった」との声などを受け、当面の工事中止を決定。担当者は「一時中断との判断で、場合によっては4、5日後に工事は再開する」としている。

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