トランプ氏の壁はテロや犯罪を止めるのか? 有効性に疑問の声

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
国境警備に関する会合でメキシコとの国境に建設する壁の様式を写真で示すトランプ米大統領(左)=ワシントンのホワイトハウスで2019年1月11日、ロイター
国境警備に関する会合でメキシコとの国境に建設する壁の様式を写真で示すトランプ米大統領(左)=ワシントンのホワイトハウスで2019年1月11日、ロイター

 【ニューヨーク國枝すみれ】トランプ米大統領はテロリストや犯罪者が米国に流入することを防ぐためにメキシコとの国境に壁建設が必要だと主張し、反対する野党・民主党が譲歩しない場合、国家非常事態の宣言も検討している。しかし、壁の有効性については懐疑的な意見が多い。メキシコからの不法入国者がテロを起こした例はなく、壁を強化しても麻薬密輸を防止することは難しいためだ。

 米国土安全保障省は7日、2018会計年度(17年10月から1年間)で、テロリストの可能性があるとして監視リストに載せられた人物と名前の一致した3755人が入国を阻まれたと発表した。しかし、大半は空路で入国しようとして空港で拘束されている。米NBCテレビによれば、カナダ側やメキシコ側から国境を越えて米国に不法入国しようとして拘束された外国人で監視リストに含まれていた者は、17年10月から半年間で5…

この記事は有料記事です。

残り695文字(全文1075文字)

あわせて読みたい

ニュース特集