ネットを使った犯罪から子どもたちを守ろうと、高校生が講師となって小中学校でスマートフォンの使い方などを教える「サイバーセキュリティーボランティア」に、長崎県警が取り組んでいる。児童・生徒と近い世代による出前授業は好評で、県内全域での事業実施を目指している。【松村真友】
昨年10月下旬、諫早市の北諫早小で、諫早商高の3年生7人が6年生35人に授業をした。同校情報科の垣内汐理さんらが自作の資料を使い、スマートフォンなどのパスワードの扱い方や、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に個人情報を掲載するリスクなどを説明。「(SNSに)写真をアップする時は、名前や場所などが特定されないか注意しましょう」などと呼びかけた。
高校生の派遣は、県警が県教委などに打診し昨年7月に始まった。講師を務める高校生は、情報セキュリティー会社の指導を受け、話す内容や資料を自分たちで考えて授業に臨む。これまで二つの高校が小中6校で授業を実施。県警でサイバーセキュリティー戦略を担当する岩本茜警部は「先輩からアドバイスを受けている感覚で真剣に聞いている。大人が問いかけるよりも反応が良い」と語る。
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