広河氏「セクハラ、立場を自覚せず」 写真界の「権力者」暴走の背景は?
フォトジャーナリストの広河隆一氏(75)が、月刊誌「DAYS JAPAN」編集部の女性スタッフに性行為や裸の写真撮影を強要したと週刊文春が報じて3週間。同氏が代表だった株式会社デイズジャパンは、毎日新聞の取材に「おおむね事実だ」と認めた。広河氏も「(文春取材時は『性行為』について)合意があったと認識していたが、自分の立場について自覚を持つべきだった」と認識の誤りを認めた。一方、被害女性2人が毎日新聞の取材に応じ、広河氏が職場や業界に「権力者」として君臨し、要求を拒めぬ状況へ追い込まれていく経緯を詳述。一人は「洗脳」と表現した。深刻なハラスメントが長く表面化しなかった背景を考える。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】
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