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SUNDAY LIBRARY

村松 友視・評『動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話』『仏像と日本人』

生と死、美と信仰を追い求める知的な行脚に同行してみる

◆『動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話』ジュールズ・ハワード/著(フィルムアート社/税別2100円)

◆『仏像と日本人 宗教と美の近現代』碧海寿広・著(中公新書/税別860円)

 『動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話』の読後に、痛快きわまりない大スペクタクル小説の醍醐味(だいごみ)の余韻が心地よくただよっている。その味わいの軸には、「生き物たちの終末と進化の科学」と銘打たれたかたい印象とは裏腹な追求心、横ばいそして追求心、横ばい……の様相を呈する、探偵の長ゼリフのごとき謎解きの連鎖といった肌合いがあり、そんな展開を、私は勝手に上質な娯楽性を感じつつ読んだ。

 ここに登場する生物たちの生と死が、私自身の生と死の問題と、生きとし生ける物同士として交錯するといっ…

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