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特集ワイド

焼酎を手に祖国くまなく 文聖姫さんが見た北朝鮮のリアル

北朝鮮の庶民のたくましさについて語る文聖姫さん=東京都千代田区で、鈴木琢磨撮影

 「平壌(ピョンヤン)焼酎」をかばんに忍ばせ、記者として、研究者として北朝鮮をくまなく歩いた在日2世の女性がいる。文聖姫(ムンソンヒ)さん(57)。「麦酒(ビール)とテポドン 経済から読み解く北朝鮮」(平凡社新書)を刊行したばかりの彼女に隣国のリアルを聞いた。【鈴木琢磨】

 東京・神田神保町のビルにある「週刊金曜日」編集部に文さんはいた。広告に頼らず、リベラルな論陣を張る雑誌だが、このご時世、部数減に苦しんでいるらしい。「ええ、デスクも厳しくて」。現在は研究者との二足のわらじ、ちょっと戸惑っているふうでもあったが、年かさの新米編集者は笑顔だった。

 かつて彼女は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」の記者だった。平壌特派員の経験もあった。私はたまに会って最新情報を仕入れたり、意見交換したりしていた。祖国への熱い思い、好奇心にあふれていたのを覚えている。だが、2002年9月17日、史上初の日朝首脳会談で金正日(キムジョンイル)総書記が日本人拉致を認めた。「ショックで数日間、眠れなかった。拉致はないと主張し続けてきた自分を恥じまし…

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