家主 平成最後の正月だったが、相変わらずテレビ漬けか?
隠居 こっちは90歳に近い足腰不自由の古老だもの、近所の神社に初詣もままならない。早朝からテレビが生中継している、いわば“おせち編成”の映像で済ませてしまう。
家主 テレビ信仰か。近所の神様、申しわけない。
隠居 琴の音をバックにまず富士山だ。向かって左手に宝永山が見える。これは河口湖辺りから撮っているな。画面は切り替わってスタジオだ。ふくら雀(すずめ)の女性たちが着慣れない和服姿で勢ぞろいだ。
家主 それでも今年後半は不景気になるだろうなんて、古手の新聞記者や評論家による新春座談会が気になるだろう。
この記事は有料記事です。
残り539文字(全文821文字)
毎時01分更新
日本と韓国は、葛藤を乗り越えられないまま、2021年の歩み…
新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令を受け、…
終息が見えない新型コロナウイルスについて、菅義偉首相ら政府…