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「空母構想」打ち出した新防衛大綱 政府、専守防衛転換認めよ=木下訓明(政治部)

海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」を背景に記者団の取材に応じる岩屋毅防衛相(中央)=神奈川県横須賀市の海自横須賀基地で昨年12月19日、木下訓明撮影
海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」を背景に記者団の取材に応じる岩屋毅防衛相(中央)=神奈川県横須賀市の海自横須賀基地で昨年12月19日、木下訓明撮影

 政府は昨年12月、新しい防衛計画の大綱(防衛大綱)と中期防衛力整備計画(中期防)を閣議決定した。これまでの陸、海、空に加え、宇宙やサイバー、電磁波といった新領域で自衛隊の対処能力の強化を盛り込んだ「多次元統合防衛力」を掲げた方向性は現実的なものだ。しかし、海上自衛隊の「いずも型」護衛艦を改修し、戦闘機が発着できる「事実上の空母」とすることを決めたのは、現行憲法の解釈にのっとった自衛隊の運用指針「専守防衛」からの実質的転換ではないか。28日にも召集される通常国会で、政府は真摯(しんし)に説明し、与野党は徹底的に議論すべきだ。

 防衛大綱はおよそ10年先を見据えた安全保障政策の基本方針、中期防は5年間の防衛予算の総額やどのような装備を買うかをそれぞれ決める。前回の大綱決定は2013年。その後、北朝鮮の核・ミサイル技術の急速な向上や中国の軍事力拡大と積極的な海洋進出、14年にロシアがウクライナへの軍事介入で展開したサイバー攻撃を組み合わせた「ハイブリッド戦」の脅威--など安全保障環境が急速に変化したことを踏まえ、5年ぶりの…

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