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「新芸」とその時代

(55)米ソ冷戦下のソ連三大バレエ招請

出演者に拍手する観客=東京文化会館で(日時不明)、西岡昌紀氏提供

バレエ界に与えたインパクト

 地方の一音楽マネジャーであった西岡芳和が1950年代に東京で創業し、60~70年代に日本を代表する音楽事務所として抜群の存在感を示した新芸術家協会。その代表的な仕事として、旧ソ連の三大バレエの招請がある。67年のキーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)を皮切りに、80年までほぼ毎年、ボリショイ・バレエ、キエフ・バレエ(現ウクライナ)のいずれかの来日公演を実施。毎回約1カ月の滞在期間中に地方公演も行い、本場ロシアスタイルのバレエを日本に広めた功績は大きい。

 新芸招請以前にも、ソ連のバレエはあこがれの存在として日本人を熱狂させてきた。22年のアンナ・パヴロワ一行の帝国劇場での公演は、高額な入場料にもかかわらず連日超満員だった。57年には日ソ国交回復の機会に乗じた興行師の神彰(じん・あきら)らによってボリショイ・バレエの初来日が実現。ダンサーのアクロバティックな踊りは観客を魅了したばかりでなく、日本のバレエ界に奮起を促した。

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