孫支え紡いだ命 90歳、長男夫婦の分まで 阪神大震災24年

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慰霊碑に記された息子夫婦の名に触れる吉田好子さん=神戸市東灘区で2019年1月17日午前6時42分、小西雄介撮影
慰霊碑に記された息子夫婦の名に触れる吉田好子さん=神戸市東灘区で2019年1月17日午前6時42分、小西雄介撮影

 阪神大震災から24年を迎えた17日、被災地などで鎮魂の祈りがささげられた。災害が相次いだ平成が終わろうとする中で、遺族らは「あの日をいつまでも忘れない」と決意を新たにしていた。

「勝俊、純ちゃん。来たよ。みんな元気にしてるよ」

 神戸市東灘区の吉田好子さん(90)は17日未明、近所の慰霊碑に歩み寄り、息子夫婦の名をそっとさすった。24年前に亡くなった長男勝俊さんと妻純さん(ともに当時36歳)の代わりに、孫綾香さん(36)を育て上げた。「パパとママの所に行く」と繰り返した綾香さんは、保育士になる夢をかなえ、2児の母親に。今では11人のひ孫に囲まれる。「悲しいこともあったけど、幸せな人生だったのかな」と振り返った。

 1995年1月17日。勝俊さん一家が住んでいた東灘区の木造2階建て住宅が全壊。小学6年の綾香さん、2年の春菜さん(32)は助け出されたが、勝俊さん夫婦は家の下敷きになり亡くなった。吉田さん夫婦が綾香さんを、純さんの実家で春菜さんを引き取ることに。綾香さんは部屋にこもり、「私も死んで、パパとママの所に行く」と心を閉ざした。

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