◆「アジアのなかの博多湾と箱崎」 九州史学研究会編/勉誠出版
宿場町、学問の地…まちの変遷を考察
百年の歴史を持つ九州大学箱崎キャンパスは大学の移転により、昨年9月末にその歴史を閉じました。
本書は九州大学内に事務局を置く学術団体「九州史学研究会」が博多湾の東側に位置する箱崎の歴史的展開を通時的に考察するものです。文献史学▽考古学▽美術史学▽芸能史▽民俗学--など多分野にわたっています。
10世紀初頭に創建された筥崎宮を中核とする町として誕生した箱崎は、中世は港町として、近世は漁村や唐…
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