耳の聞こえない医師、読唇や筆談で診察「患者に寄り添いたい」

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スマートフォンと連動した聴診器を手にする今川竜二さん=三重県尾鷲市の尾鷲総合病院で、下村恵美撮影
スマートフォンと連動した聴診器を手にする今川竜二さん=三重県尾鷲市の尾鷲総合病院で、下村恵美撮影

 聴覚に障害を持つ三重県尾鷲市の今川竜二さん(32)が、内科医として昨秋から尾鷲総合病院(同市上野町)で勤務を始めた。患者の唇の動きで言葉を理解し、筆談を交えながらの診察は、ほかの医師より倍の時間を要する。一方で患者の顔を見てうなずき、笑顔で丁寧に接する姿は「安心できる」と患者の信頼は厚い。今川さんは「私は耳が聞こえないだけで、補う手段や方法はある。症状や不安をしっかり聞いて理解し、患者さんに寄り添う医者になりたい」と前を見据える。【下村恵美】

 岡山市出身。生まれつき聴覚に障害があり、補聴器を使っても音の聞き分けが難しい。3歳から、ろう学校で言葉を発声する口話訓練を受けた。

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