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昭和史のかたち

昭和史研究で知られるノンフィクション作家の保阪正康さんの長期連載。「昭和」という時代をさまざまな角度からひもときます。毎月1回更新。

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平成の代替わり=保阪正康

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【上】(左から)孝明天皇、明治天皇、大正天皇、昭和天皇【下】新年一般参賀に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻=皇居で2019年1月2日、武市公孝撮影
【上】(左から)孝明天皇、明治天皇、大正天皇、昭和天皇【下】新年一般参賀に臨まれる天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻=皇居で2019年1月2日、武市公孝撮影

「人間天皇」を考える機会に

 平成はあと3カ月余である。いわば代替わりである。近代以後の日本でこのように代替わりを落ち着きの中で迎えるのは、むろん初めてのことである。これまでは先帝の崩御、そして皇位継承者の即位という形であったから、心理的な痛みを伴いながら新天皇を祝うといった屈折した構図があった。メディアの報道も複雑な彩りであった。

 しかし今回は新しい天皇の即位を気持ちのすっきりとした形で祝えるので、先帝への「ご苦労様でした」といった感情もそのまま表すことができる。当然ながら、元号の変化に伴う社会の空気もこれまでとは異なって落ち着いた空気になるであろう。このことは天皇のあり方を改めて考えるきっかけになると思われる。

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