沖縄、不屈の歴史 ハンストは権力への意思表示

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元米兵による事件に抗議する沖縄県民大会で「怒りは限界を超えた」のプラカードを掲げる参加者たち=那覇市で2016年6月19日午後3時18分、野田武撮影
元米兵による事件に抗議する沖縄県民大会で「怒りは限界を超えた」のプラカードを掲げる参加者たち=那覇市で2016年6月19日午後3時18分、野田武撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設の賛否を問う県民投票(2月24日)の実施を5市が拒否していることに抗議し、「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表(27)が15日から宜野湾市役所前で続けているハンガーストライキ(ハンスト)。絶食による体を張った意思表示だが、沖縄では戦後27年間の米国統治時代から現在に至るまで、民衆が非暴力の手段で米軍の圧政や基地問題などの政治的な課題に抵抗してきた歴史がある。

 「沖縄の先人もいろいろな手段で抵抗し、権利や土地、暮らしを守ってきた」。元山さんは、県民投票を「実施しない」と表明した宜野湾など5市の市長に再考を求め、15日朝から水だけを口にするハンストを始めた。

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