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蔵書拝見

石破茂氏/下 「蒼ざめた馬を見よ」 権力は非情、だからこそ理解と共感が要る

議員会館の自室にある本棚の前に立つ自民党の石破茂元幹事長=東京都千代田区で、内藤絵美撮影

 仕事で難しい本を読みすぎて頭がしびれてしまった時は普通の小説を読み直したりする。渡辺淳一、三浦綾子、井上靖、山崎豊子あたりかな。朝から晩までこういう(安全保障や憲法の)本を読んでいるわけではないんです。

 五木寛之さんに触れたのは中学2年。毎日新聞に載っていた「ゴキブリの歌」というエッセーを読み、「こんな面白い文章を書く人がいるのか」と思って読むようになった。

 この作品は短編で、高校生の時に読んだ。日本の新聞記者がソ連から反体制作家の原稿を持ち出し、「蒼ざめた馬を見よ」のタイトルで刊行させ、ソ連の人権状況への批判を高めたものの実は……という内容だ。冷戦とは単なる核兵器による「相互確証破壊」だけでなく、いろんな謀略や知的な戦争があると知った。

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