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ストーリー

母と元教育長、歩んだ道(その2止) 手を取り合い命救う

明日香さんの思い出の品が並ぶ部屋で、最期に着ていた服を手にする母の桐田寿子さん。「何かあるとここで話しかけて、手を合わせるんです」=さいたま市北区で2018年12月、梅村直承撮影

 

 ◆突然死の娘がつないだ縁

「子ども守る」使命同じ

 8年前の9月29日。秋晴れに恵まれたその日、さいたま市北区にある市立日進小学校では、駅伝大会の練習が行われていた。参加した児童の中に、6年生の桐田明日香さん(当時11歳)がいた。

 「うち、練習頑張るね。ママ、大好きー」。朝、母の桐田寿子さん(48)に向かって投げキスをして自宅を出た。それなのに翌日、帰らぬ人となった。

 寿子さんは病院の集中治療室(ICU)で変わり果てた姿の娘と対面した。家を出た時の、はじけるような笑顔はどこにもなかった。「明日香、どうしたのよ。一緒に旅行に行くって言ってたじゃない。どんな姿になったって、ママは明日香を待ってるよ。答えて……」。娘の左目から2粒の大きな涙がこぼれた。翌日の夜になり、心拍が途絶え始めると、夫の康需(やすひと)さん(52)と交代で心臓マッサージを施した。だが、心臓がも…

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