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今週の本棚

池澤夏樹・評 『イーヴリン・ウォー伝 人生再訪』=フィリップ・イード著、高儀進・訳

 (白水社・9180円)

社交がそのまま作品の素材に

 イギリス人は伝記が好きだ。ちょっとした人物ならば死後たいてい伝記を書いてもらえる。書き手が手を上げると故人の家族や友人が故人との往復書簡を提供し、インタビューに応じる。数年後には立派な本が刊行される。日本で出る伝記よりずっと詳細で浩瀚(こうかん)。

 作家には特異な性格の者が多いから伝記の格好の対象になる。集めるつもりはなかったのに、我が書架にはジェイムズ・ジョイス、グレアム・グリーン、ジョン・ル・カレ(まだ生きている)、ロレンス・ダレル(未訳)、ブルース・チャトウィン(未訳)などの伝記が並んでいる。

 イーヴリン・ウォーはこの国でどれくらい読まれているだろう。死後五十年を機に本国では全四十三巻の全集…

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