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アートの扉

小牧源太郎 「アルマ No.17」

変わらぬ生命への興味

 大画面の円形内部に描かれたのは、何かが不穏に沸き立つマグマの暗示か。同時に、精子の動きに似た生命の躍動も感じさせる。ランダムに絵の具をしたたらせたようで、周辺の細密描写を含め入念な構成の跡が絵肌にうかがえる。

 小牧源太郎は、1930年代後半にシュールレアリスム絵画の旗手として鮮烈なデビューを果たしたことで名高い。39年には福沢一郎が率いる前衛絵画の団体「美術文化協会」に、京都から北脇昇と共に参加した。しかし、戦況の悪化で前衛絵画に対する弾圧が強まり、福沢が逮捕されるなど、各画家は画風の転換を余儀なくされた。小牧も身近な仏教をモチーフに描き始め、戦後は民俗学的なものへの関心を深めた。最晩年までめまぐるしく作風を変えている。

 もっとも、それは表面的な変化に過ぎないのかもしれない。話を本作に戻そう。タイトル「アルマ」とはポル…

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