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Shall・we・バレエ?

未必の故意を引き起こす恋=斉藤希史子

 新年の幕開けを「ラ・バヤデール」が彩っている。「バレエの父」ことプティパの作品。谷桃子バレエ団は東京文化会館で12、13の両日、芸術監督・高部尚子による改訂版を初演した。

 舞台は古代インド。バヤデール(舞姫)のニキヤには戦士の恋人がいる。だが彼に藩主の娘との縁談が持ち上がり--。三角関係に身分差が絡むこと、ヒロインに横恋慕する男(本作では大僧正)が事態をこじらせるのも、古典の約束事だ。高部はここに「第三の男」を登場させた。新役を作るのでなく、脇役に存在証明を与えたのである。

 男は苦行僧。対立の末にニキヤが謀殺され、自責にさいなまれる戦士にアヘンを勧める役回りだ。その動機として「秘めた恋」を盛り込んだのが新解釈。僧もまた、舞姫を思っていた。彼にすれば、亡きニキヤの元へ戦士を送ることが敵討ちであり、せめてもの供養なのだ。

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