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風知草

歌う日本人=山田孝男

 日本人は歌う。

 カラオケ、のど自慢、短歌・俳句・川柳の腕比べも数ある中に、歌会始の儀の趣は格別である。

 皇族と公募の入選者がことばを発し合う。

 世界中に分断、対立、暴力が広がる時代、ことばを尽くして他者と交わる伝統を大切にしたい。

    ◇

 16日、平成最後の歌会始のお題は「光」だった。

 一般応募2万1971首のうち、入選は10首。入選の最年少は、映画館でペンライトを振りながら、ライブビューイングの熱狂に溶け込む感覚を詠んだ女子高校生(16)。最年長は一本釣りのカツオの光沢をとらえた元料理人(89)。蜂蜜のしずく、ブドウの樹液に光を見た養蜂家と果樹農家の歌も選ばれた。

 入選歌は、天皇、皇后両陛下、皇太子殿下、同妃殿下、秋篠宮殿下のお歌の前に披講された。講師(こうじ)…

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