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1989年1月8日に始まった「平成」があと3カ月あまりで終わる。その「平成」の考案者は誰か。内閣府が保管する選定経緯の公文書が公開されるめどは立たず、史実は確定していない。関係者の多くが他界して検証が難しくなる中、改元時に元号担当の内閣官房内政審議室長だった的場順三氏(84)が初めて証言したのが2015年だ。
的場氏はテレビ番組と著書で「考案したのは東京大学名誉教授の山本達郎先生」と明かした。山本氏はベトナム史が専門で、日本学士院会員、文化功労者。アジア史の最高権威「東方学会」会長を改元時に務めていた。後に文化勲章も受章。当時から考案者と目されたが、家族にも語らぬまま01年に死去した。
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