ラムサール条約登録湿地、伊豆沼西岸の電柱・電線を撤去 ハクチョウ被害防ぐため

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
2本残った電柱の先の電線と電柱が撤去されたあたりを左側の田んぼからハクチョウが飛んでいく=宮城県栗原市築館の伊豆沼南西側で2019年1月16日、山田研撮影
2本残った電柱の先の電線と電柱が撤去されたあたりを左側の田んぼからハクチョウが飛んでいく=宮城県栗原市築館の伊豆沼南西側で2019年1月16日、山田研撮影

 ラムサール条約登録湿地、伊豆沼の西岸(宮城県栗原市)の堤防沿いにあった電柱7本と長さ約500メートルにわたる電線を、東北電力が昨年12月までかけて、撤去した。ハクチョウが電線にぶつかる被害を防いで、と訴えた市民の声が実を結んだ。【山田研】

 伊豆沼西岸の獅子ケ鼻堤防はほぼ南北に作られ、東側の伊豆沼と西側の干拓でできた田んぼを仕切る形になっている。田んぼはハクチョウやガン類などのエサ場になっていて、昼に多くの鳥が集まる。一方、東北電の電柱は堤防西側下の農道沿いに立てられ、地上約9・5メートルの高さに電線が通っていた。県伊豆沼・内沼環境保全財団の野鳥研究者によると、ハクチョウは電線を識別できるものの、強風の影響や慌てることで電線にぶつかるとみられる。研究者は、電線などの人工構造物は鳥にとって「障害物にあたる」と指摘する。

 伊豆沼周辺をはじめ県北の渡り鳥を中心に撮影している写真家、狩野博美さん(43)=登米市=によると、昨年1月ごろの夕方、ハクチョウが田んぼから電線に向かって一直線に飛来して衝突し、落ちた場面を目撃。「感電したのか、意識もうろうという様子で堤防を上がり、沼に帰った」と証言する。

この記事は有料記事です。

残り436文字(全文937文字)

あわせて読みたい

注目の特集