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平成の事件ジャーナリズム史

(2)綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件 メディアと被害者との溝、一挙に可視化

逮捕された少年たちの口から反省の声も聞かれ始めました。毎日新聞は事件の11年後の2000年6月、改めて逮捕された少年とその母親を取材し、罪の深さに苦しむ声を伝えています

 私は記者として100件以上の殺人事件を取材しました。もちろん人の命に軽重はなく、どの事件も悲惨で残酷であることには変わりはありません。また未解決の事件は遺族の方々の無念を思うと胸ふさがれるものがあります。しかし、最も重く胸に沈んでいる事件と聞かれれば、今回取り上げる綾瀬・女子高生コンクリート詰め殺人事件を真っ先に挙げます。平成に入ってまもなくの1989年3月に発覚したこの事件は、その陰惨さにおいて犯罪史を画するものです。

 事件を振り返りながら、犯罪被害者の人権と報道について考えます。

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小川一

1958年生まれ。1981年に毎日新聞社入社。社会部で事件取材を長く担当。社会部長、編集編成局長、取締役・編集編成担当などを経て18年6月から毎日新聞グループホールディングス取締役。

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