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若松孝二とその時代

(17)「止められるか、俺たちを」スタッフ座談会・上

「止められるか、俺たちを」のオープニング場面。右端は、若松プロの助監督だった故・吉積恵を演じる門脇麦さん。1960年代末から70年代初頭の擦れた空気感が漂う=若松プロ提供

 若松孝二監督の映画作りは低予算で、しかも短期間で仕上げることを求められるなど厳しい環境の中で繰り返されてきた。それを支えたのは「若松組」と呼ばれたスタッフたちだ。「若松孝二とその時代」第17回は、若松プロの新作「止められるか、俺たちを(止め俺)」で再結集したスタッフの座談会(上)をお届けする。顔を合わせたのは、監督の白石和彌、プロデューサーの大日方教史、脚本の井上淳一、撮影の辻智彦、照明の大久保礼司、助監督の井上亮太の6人。いずれも晩年の映画作りには欠かせなかった面々である。若松の死後それぞれ活動してきたが、1960年代末から70年代初めの若松プロを描いた「止め俺」で再結集した。若松監督の死後、悶々(もんもん)とした日々を過ごしてきた彼らは、今回の映画化に何を思い、どう向き合ってきたのか。笑いが絶えなかった座談会からは、若松のDNAを引き継ぐ映画人としての自負心と共に、これからも日本映画界をリードしていくという気概が感じられた。【鈴木隆】

 ――「止め俺」映画化の話を聞いて、まず思ったのは?

 辻 若松監督の生誕80周年を記念する特別上映会が2016年の3月26日に東京・東中野のポレポレ東中野であって、その時に秋山道男(オバケ)さん、小水一男(ガイラ)さん、足立正生さん、高間賢治さんら若松プロの伝説的なOBの方と私たち近年のメンバーが一堂に会する機会があった。そういう流れの中で、白石さんから若松プロに集まってほしいと言われ、「止め俺」の企画の話を聞いた。

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