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横断歩道で9割止まらず 滋賀県内の車 JAF調査

横断歩道を渡っている歩行者がいるにもかかわらず、一時停止をしない自動車=大津市で(画像の一部を加工しています)

 信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるにもかかわらず、一時停止しない車が滋賀県内で9割を超えることが、日本自動車連盟(JAF)の調査で分かった。一時停止せずにそのまま通過した場合は道路交通法違反となり、反則金が課せられるが、大津市内中心部でも一時停止しない車が目立つ。歩行者と衝突する事故も起こる中、警察庁も取り締まりを強化するよう全国の警察に通達を出しており、湖国のドライバーの交通マナーが問われている。【諸隈美紗稀】

横断歩道での一時停止を啓発する滋賀県警などが作製したシール=同県警本部で、諸隈美紗稀撮影

 「車が途切れるまで待つことが多い。『車優先』みたいなところがある」。大津市のびわ湖ホール前で、なぎさ通りにある信号のない横断歩道を渡ろうとした同市の主婦(53)はあきらめ顔で語った。大半が片側1車線の道路だが、近くを並走する幹線道路・湖岸道路の「抜け道」となっていることもあり、ひっきりなしに車が行き交う。

 JAFは幅員や交通量など条件が似ている片側1車線の道路を、都道府県ごとに2カ所選定。昨年8月15日~9月13日の平日、信号のない横断歩道1カ所につき職員が50回ずつ横断し、車が一時停止するかを調べた。

 その結果、県内で一時停止をした車は8.3%と1割未満となり、全国平均(8.6%)を0.3ポイント下回った。一時停止率が最も高いのは長野で、58.6%と過半数に達した。静岡(39.1%)、石川(26.9%)の順で続き、滋賀は19番目。最も低かったのは栃木の0.9%だった。

 県警交通企画課によると、昨年の横断歩道上での事故135件のうち、信号機がないものは48件と約4割。今月11日には、大津市粟津町の石山駅近くで、信号機のない横断歩道を渡っていた女性(56)に直進してきた路線バスが衝突。女性は頭を強く打ち、重傷を負った。大津署によると、運転手(73)は「安全確認ができていなかった」と述べ、横断歩道の手前で一時停止はしなかったという。

 信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるのに、一時停止しない車は道交法違反(横断歩行者等妨害)となり、普通車で9000円の反則金が課されるほか、行政処分の減点2点となる。それでも、横断歩道での事故が後を絶たないことなどを受け、警察庁は昨年10月、歩行者優先の啓発と取り締まりの強化を進めるよう、全国の警察などに通達している。

 県警も企業と協力して「横断歩道は歩行者優先」を呼びかけるCMを作成。注意を促すシール3万枚を県安全運転管理者協会とともに県内の事業所に配布した。県や県警、関係団体などによる県交通対策協議会も、来年度のスローガンに「横断歩道利用者ファースト運動」を掲げ、啓発を強化する予定だ。

 県警交通企画課の担当者は「歩行者が歩道を渡らずに遠慮しているのが現状だ。運転手が歩行者優先の意識を持つことで、事故件数の減少にもつながる」と分析している。

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