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第94回センバツ高校野球

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部が揺れた部員の死 「一緒に甲子園に行くぞ」と手を合わせ 21世紀枠の熊本西

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21世紀枠での出場が決まり喜びでいっぱいの熊本西の選手たち=熊本市西区で2019年1月25日午後4時43分、田鍋公也撮影 拡大
21世紀枠での出場が決まり喜びでいっぱいの熊本西の選手たち=熊本市西区で2019年1月25日午後4時43分、田鍋公也撮影

 21世紀枠でセンバツ初出場をつかんだ熊本西。選手たちはガッツポーズで喜びを爆発させた後、横手文彦監督(42)らとバックネット裏の供花台前で「一緒に甲子園に行くぞ」と手を合わせた。

 昨年11月、練習試合で頭部に死球を受けた当時2年の部員が亡くなった。ムードメーカーだった部員の突然の死に、部は揺れた。秋の九州地区大会で初の8強入りを果たし、21世紀枠の熊本県推薦校に選ばれたばかりだったが、横手監督は「このまま甲子園を目指していいのか」と推薦辞退も考えた。

 しかし、葬儀の席で部員の母親にかけられた言葉が選手らを奮い立たせた。「あの子を甲子園に連れて行ってください」

 横手監督はミーティングで選手らに問いかけた。「21世紀枠を受ける覚悟があるか」。選手らは「今いるステージを降りたくない。全校の模範になるよう学校生活も練習も頑張る」と応え、以前に増して練習や地域活動に精を出してきた。

 速球への恐怖心から本格的な打撃練習を再開するまで時間がかかった選手もいたが、亡くなった部員の分までと前を向いてきた。選手たちは3月、部員が着ていたユニホームと写真を携えて甲子園に臨む。【清水晃平】

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