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平成ものがたり

群馬の記憶 第2部/6 大泉町とブラジル人/下 言葉の壁、乗り越え 共生へ、官民模索 /群馬

 日系人の就労を解禁する改正入管法が平成2(1990)年に施行され、大泉町には多くの日系ブラジル人が住むようになった。その多くが直面したのが「言葉の壁」だった。【杉直樹】

 その頃、日系人にとって買い物はある種の「賭け」だった。店内は日本語の表記ばかりだったから中身が分からない。ツナ缶と思ったら猫の餌だった。コーヒー用のクリームと思ったらヨーグルト。洗剤と思って洗濯機に入れたら漂白されてしまった--。町内の移民資料館には、そんな苦々しい記憶の数々が書き残されている。

 ブラジル出身で、平成7(95)年に福島県に入り、平成11(99)年から大泉町に住む大西ジョージさん(52)と妻の恵さん(48)にとって辞書は欠かせなかった。「命の次に大切だった日本語・ポルトガル語辞典。どこへ行くにも持ち歩いていたよね」。懐かしそうに、表紙の取れかけた古い辞書を優しくさすった。

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