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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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第91回選抜高校野球

国士舘、夢舞台つかむ 吉報にナイン笑顔 /東京

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センバツ出場が決まり、喜んで駆け出す国士舘の選手たち=世田谷区で25日午後3時36分、藤井達也撮影
センバツ出場が決まり、喜んで駆け出す国士舘の選手たち=世田谷区で25日午後3時36分、藤井達也撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場校が25日発表され、都内から国士舘(世田谷区)が選ばれた。10年ぶり9回目の出場。一足早い春の便りに、選手たちは喜びをかみしめながら「野球部の新たな歴史を刻みたい」と大舞台での必勝を誓った。大会は3月15日の抽選会に続き、23日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕。32校が熱戦を繰り広げる。【川村咲平、福沢光一、高橋昌紀】

 午後3時13分。報道陣が詰め掛けた校長室に、春を告げる待望の電話が鳴り響いた。出場決定の知らせに、福田三郎校長は「謹んでお受けします。ありがとうございます」と応じた。福田校長は早速、グラウンドで待つ野球部員に出場決定を報告。緊張気味だった選手たちの表情が緩んだ。

 吹奏楽部の演奏に合わせ、チアリーディング部が野球部にエールを送る。全員で舘歌を斉唱した後、永田昌弘監督(61)や松室直樹主将(2年)を胴上げ。グラウンドで練習中だったサッカー部員も胴上げに加わり、選手たちは10年ぶりのセンバツ切符に興奮冷めやらぬ様子だった。

 今年のチームの特徴は、総合力の高さ。ずば抜けた選手こそいないが、昨秋の東京大会は試合ごとに主役が入れ替わった。

 決勝は一回に鎌田州真選手(1年)の走者一掃の三塁打などで4点を先制したが、その後は走者を出せず、徐々に点差を詰められる苦しい展開が続いた。それでも白須仁久(のりひさ)、山崎晟弥(せいや)両投手の継投で、最後までリードを死守。10年ぶりに東京の頂点に立ち、センバツ切符の獲得につなげた。

記者会見で笑顔を見せる国士舘の松室主将(左)と永田監督=世田谷区若林4で25日午後4時29分、川村咲平撮影 拡大
記者会見で笑顔を見せる国士舘の松室主将(左)と永田監督=世田谷区若林4で25日午後4時29分、川村咲平撮影

 午後4時過ぎに始まった記者会見には、福田校長と永田監督、渡辺隆部長、松室主将が出席。福田校長が「国士舘らしいはつらつとしたプレーを期待している」とエールを送ると、永田監督は「僕に『弱い』と言われ、見返してやろうと頑張った選手に感謝している」。松室主将は「国士舘の伝統である走塁と守備を生かした野球で、一つでも多く勝ちたい」と意気込みを語った。

武道・芸術で人間教育 メダリストら輩出

 1917年創立の私塾「国士舘」が母体となり、23年に前身の国士舘中等部が設立された。「目先ではない真の心づくり」をモットーに、生徒自らが考え、伸長する環境づくりをしている。人間教育の一環として、カリキュラムに武道(柔道・剣道)と芸術(音楽・美術・書道)がある。

 野球部は46年創部。グラウンドは多摩市の国士舘大内にある。センバツは初出場の91年と93年に4強、96年は8強に進んだ。OBに金子洋平さん(元日本ハム)ら。

 柔道部も全国レベルで、石井慧選手や鈴木桂治選手ら五輪金メダリストを輩出。サッカー部は今冬の全国高校選手権に出場した。書道部や吹奏楽部、美術部などの活動も盛ん。

小田急線2駅で本紙号外を配布 豪徳寺、梅ケ丘

号外を受け取る人たち=世田谷区の小田急線豪徳寺駅前で 拡大
号外を受け取る人たち=世田谷区の小田急線豪徳寺駅前で

 国士舘のセンバツ出場を伝える毎日新聞の号外約1000部が、世田谷区の小田急線豪徳寺、梅ケ丘両駅周辺で配布された。毎日新聞の青いはっぴを着た社員が「号外です。センバツに国士舘が決まりました」などと声を掛けながら、買い物客らに手渡した。

 豪徳寺1丁目町会の会長、田中博光さん(71)は「地域も盛り上がるし、心からお祝いを言いたい。本番は気負わず楽しんできて」と喜んだ。【最上和喜】

東海大菅生は補欠校に選出

 昨年の秋季東京大会で準優勝だった東海大菅生(あきる野市)は、25日の選考委員会で関東地区の補欠校になった。センバツ出場の関東6枠には選ばれなかった。若林弘泰監督は「夏に向けて切り替え、リベンジという気持ちで頑張りたい」と話した。【山本有紀】

〔都内版〕

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