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第103回全国高校野球選手権

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第91回選抜高校野球

明石商、3年ぶり春満開(その1) 「粘り強さにこだわり」 /兵庫

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センバツ出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ明石商の選手たち=兵庫県明石市で2019年1月25日、梅田麻衣子撮影
センバツ出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ明石商の選手たち=兵庫県明石市で2019年1月25日、梅田麻衣子撮影

 <2019 第91回センバツ高校野球>

 さらなる高みへ--。第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会が25日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社であり、昨秋の近畿大会で準優勝した明石商(明石市)の3年ぶり2回目の出場が決まった。「吉報」を受けたナインは歓声を上げ、初出場ながら8強に食い込んだ2016年大会を上回る活躍を誓った。大会は3月15日に組み合わせ抽選会があり、23日に西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。【黒詰拓也、浜本年弘、望月靖祥】

センバツ出場決定の知らせを電話で受ける明石商の楠田俊夫校長=兵庫県明石市魚住町の同校で2019年1月25日、黒詰拓也撮影 拡大
センバツ出場決定の知らせを電話で受ける明石商の楠田俊夫校長=兵庫県明石市魚住町の同校で2019年1月25日、黒詰拓也撮影

 午後3時28分、明石商の校長室で出場決定を伝える電話が鳴った。1時間以上待っていた楠田俊夫校長は緊張した表情で受話器を受け取り「ありがたくお受けします。正々堂々と全力で戦ってくれると思います」と出場を快諾。ほっとした表情でグラウンドに向かった。

 練習を中断して駆け寄ってきた選手たちを前に、楠田校長は出場決定を伝えて「自分とチームメートを信じ、感謝の気持ちを持ってプレーしてほしい」と激励。神妙な表情で聴き入っていたナインは一礼した後、押し殺していた喜びを爆発させ「日本一になるぞ」「よっしゃ」と笑顔でガッツポーズを繰り返した。

 新チーム発足後、ナインには常に昨夏の甲子園初戦で負けた悔しさがあった。秋季県大会を制し、近畿大会で準優勝しても満足せず、すぐに「春」を見据えて基礎練習に取り組んできた。重宮涼主将(2年)は「粘り強く戦うことにこだわってきた。日本一になり、夏の悔しさを晴らしたい」と意気込んだ。

 祝福に駆けつけた野球部OB会長の平松勝さん(64)は「自分たちの頃よりも格段に強い。明石商らしい手堅い野球で甲子園を沸かせてほしい」と後輩の躍進に期待を込めた。

 30分ほど喜びに浸った後、ナインは気持ちを切り替えて練習を再開。狭間善徳監督は鋭い視線をグラウンドに飛ばしながら「選ばれたからには責任がある。もう一度、気を引き締めて鍛え直したい」と語った。

号外手に笑顔咲く 明石各地で配布

センバツ出場決定を伝える毎日新聞号外を手にする明石商の生徒たち=兵庫県明石市魚住町で2019年1月25日、浜本年弘撮影 拡大
センバツ出場決定を伝える毎日新聞号外を手にする明石商の生徒たち=兵庫県明石市魚住町で2019年1月25日、浜本年弘撮影

 明石商のセンバツ出場決定を伝える毎日新聞の号外が25日、明石市内各地で配られた。JR明石、西明石、大久保、魚住の各駅などで、毎日新聞販売所従業員らから手渡された市民は笑顔で写真に見入った。

 同校では、下校途中の生徒らが駆け寄って号外を手にし「写真の笑顔がいい」「部屋に飾りたい」と喜んだ。近畿大会までの全試合を球場で応援したという1年の川畑風鈴(かざね)さんは「明石商のチームは元気がいい。夜遅くまで熱心に練習している。センバツでは今まで以上に勝ち上がってほしい」と期待した。

父母やファンら集結

 歓喜の瞬間をナインと一緒に味わおうと、グラウンド脇には多くの部員の父母やファンらが集結。出場決定が伝えられると、スマートフォンやカメラを構えてナインの姿を撮影していた。

 40年来の明石商ファンで、学校近くに住む木村稔さん(83)は「決まってよかった」と笑顔。「今のチームは練習試合を多く重ねて頑張ってきた。甲子園にも応援に行きたい」と語った。重宮主将の父で野球部保護者会長を務める秀人さん(45)=明石市=は「これからがスタート。大会に向けてしっかりサポートしたい」と気を引き締めた。

〔神戸版〕

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