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社説

センバツ出場校決定 野球の魅力を次の時代へ

 平成最後の甲子園となる第91回選抜高校野球大会の出場校がきのうの選考委員会で決まった。

     地区ごとの一般選考29校と21世紀枠3校の32校だ。昨年の秋季地区大会などを参考に総合的に選ばれた。

     顔ぶれは優勝歴がある6校と初出場8校など多彩だ。59年前に準優勝した古豪の米子東(鳥取)は選手16人ながら23年ぶりに復活する。札幌大谷(北海道)は秋季地区大会の優勝校がそろった明治神宮大会をわずか創部10年で制し初出場する。3月23日の開幕が楽しみだ。

     大正に生まれたセンバツは、第二次大戦をはさんで昭和で国民的行事として定着した。平成では2度の震災などの試練を経験した。

     時代の移り変わりとともに変革も遂げてきた。その一つが、2001年の21世紀枠の創設だ。困難な条件の克服など試合成績以外の要素を加えて選考する。多角的な視点で選ぶセンバツの特性を象徴するものだ。

     当初はレベルの高い試合を維持できないのではないかという懸念もあったが、1年目の宜野座(沖縄)、09年の利府(宮城)が4強に進むなど13校が初戦を突破した。

     離島や被災地の学校が出場して地域を勇気づけた。近年、甲子園出場校の大半を私立校が占めて公立校との格差が広がるが、強豪校だけが主役ではない大会のあり方を示した。

     大会規定は21世紀枠の目的を「他校に部活動をより活性化させる手がかりを提供する」などと定める。

     部活動についてスポーツ庁は、平日は2時間程度など短時間練習の実現を求める。一方、野球人口の底辺拡大も課題になっている。

     今回、21世紀枠で選ばれた公立3校の取り組みもユニークだ。

     石岡一(茨城)は練習時間の少なさを工夫をこらしてカバーし、熊本西はこども園でのティーボールなどで普及活動を進める。富岡西(徳島)は地域ぐるみでの支援が特徴だ。

     選考委員会では石岡一の農場実習と部活動との両立について、新しい形の文武両道と評価した。野球一辺倒ではない部活動は他校の参考になるだろう。

     他の出場校もそれぞれの課題を克服してきたはずだ。その成果を発揮し、高校野球の魅力を次の時代に引き継ぐプレーを見せてほしい。

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