あと1カ月あまりで桃の節句(3月3日)。この時期に思い出すのが、学校給食に出た「菱形(ひしがた)三色ゼリー」だ。その味の秘密に迫ると、知られざる地域性があった。
京都市出身の記者は小学生のころ、毎年ひな祭りの時期に給食で食べる三色ゼリーを楽しみにしていた。ひし餅に似た形で鮮やかなピンク、白、緑が3層になったゼリー。ひんやりと冷たく、口の中に果汁が広がる。地味な印象の給食のメニューの中で、特別な味として心に残っていた。
そうした記憶は多くの京都市出身者に共有されているようだ。懐かしの学校給食を味わえる催しがあると聞き、成人の日の14日、京都市左京区の市勧業館であった成人式に足を運んだ。式典終了後の歓談の場の一角。人気ナンバーワンの給食メニューとして「プリプリ中華炒め」と「三色ゼリー」がふるまわれていた。
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