中国の人権派弁護士に実刑判決 不透明な司法手続き 国際的な批判は必至

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 【北京・河津啓介】中国各地で2015年7月に人権派弁護士らが一斉拘束された事件で、天津市第2中級人民法院(地裁)は28日、これまで唯一処分が決まっていなかった弁護士の王全璋(おうぜんしょう)氏(42)に対し、国家政権転覆罪で懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。政治権利も5年間剥奪される。

 一斉拘束事件から3年半が経過し、欧米から王氏の「長期拘束」に対する批判が出ていた。中国は今月末、米国との通商協議を控える。米国との争点を減らすために事前に事件の幕引きを図った可能性があるが、家族の傍聴を認めないなどの不透明な司法手続きに対し、国際的な批判が高まるのは必至だ。

 王氏は、中国当局がカルトとして取り締まる気功集団「法輪功」の弁護活動を続けてきた。17年2月、扇動的な言動を繰り返したとして、国家政権転覆罪で起訴されていた。

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