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LGBT公表の赤坂さんトップ当選 京都・亀岡市議選

支援者に花束を贈られ、初当選を喜ぶ赤坂マリアさん(右端)=京都府亀岡市で2019年1月27日午後11時2分、国本ようこ撮影

 27日に投開票された京都府亀岡市議選(定数24)で、高齢者施設の経営者で、戸籍を男性から女性に変えた赤坂マリアさん(48)が無所属新人ながら2270票を集め、トップ当選を果たした。LGBT自治体議員連盟によると、LGBTなど性的少数者と公表した地方議員は11人目という。赤坂さんは「高齢者が楽しく過ごせる街、性的少数者も生きやすい場所づくりをしたい」と抱負を語った。

     大阪府高槻市出身。男性の体で生まれたが、高校で同じクラスの男子生徒に恋し、心は女性だと気付いた。ただ、周囲に明かすことはできなかった。

     転機は飲食店の管理職として多忙を極めていた27歳の時。自動車の居眠り運転で壁に激突し、3日間の意識不明となり、九死に一生を得た。「これからは自分らしく生きる」。そう決意し、性適合手術を受けた。大阪でショーパブやバーなどを経営。事故のリハビリを兼ねて習ったダンスを生かし、タレント活動も始めた。

     亀岡市に移ったのは2009年。きっかけは同市に住む母方の祖父母の介護だった。自身の介護経験から、13年にサービス付き高齢者住宅の経営を始めた。一方で街の見回り活動、子供や高齢者に100円で食事を提供する催しなどに参加し、地域との関わりを深めた。その中で知り合った若者たちが市外に転出していく現状に危機感を持った。

     「たくさんの人を呼び込んで街を盛り上げ、誰もが楽しく暮らせる街に」。昨年3月、市議選への立候補を決めた。

     女性として出馬するため、戸籍の性別を変えた。選挙戦では自転車で地域を回り、人を呼ぶイベントのアイデア、高齢者も楽しめる施設の計画などを訴えた。自民党を含め、与野党の議員にも支援の動きが広がった。

     ずっと心に刻み続けてきたのは、生きづらさを抱えて自殺したLGBTの友人たちの姿だ。「田舎ではLGBTと知られたら後ろ指を指される。そんな街を変えられたら」。誰でも悩みを相談できる「マリアの部屋」を自分の事務所に作り、将来は市役所にも窓口を設けたいと思っている。

     当選が決まった27日夜、トレードマークのオレンジ色のTシャツ姿で支援者とともに万歳し、花束を手に喜んだ赤坂さん。「LGBTと明かすのは覚悟のいること。私の姿を見て『自分も頑張ろう』と思ってもらえたらうれしい」【国本ようこ】

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