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志ん生と「あの時代」

(2) 「彦六の正蔵」 木久扇が語り継ぐトンガリ、一徹

真打ちは最後に登場し、ロウソクの芯を打つ(切る)のが語源とも言われる。江戸の寄席再現でロウソクの芯を打つ八代目正蔵=1975年

 林家正蔵の名を聞けば、当代、九代目を頭に浮かべる人が、今では多数に違いない。石原プロの協力で落語界では異例の大規模イベントが東京・浅草で開かれた2005年春の襲名から今年で14年。一門の師匠として、そして落語協会副会長として、充実した活動を続けている。

 一方、「昭和の名人」、八代目正蔵は、弟子の林家木久扇の「彦六伝」などでのものまねもあって、現役時代を知らない人にも親しまれている。1月29日は命日にあたる(1982年・86歳)。

 八代目は1895(明治28)年生まれ。五代目古今亭志ん生より5歳年下だが、性格は一徹で、落語も口調…

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