原水爆禁止

署名、始まりの絵 両親の志継ぐ「連帯の力知って」 発祥の地、東京・杉並で娘ら展示

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丸木位里、丸木俊 原爆の図第10部<署名>=1955年 原爆の図丸木美術館蔵
丸木位里、丸木俊 原爆の図第10部<署名>=1955年 原爆の図丸木美術館蔵

 1954年に起きた第五福竜丸事件を機に、「魚屋さん」から始まった原水爆禁止運動発祥の地・東京都杉並区で3月、原水爆禁止署名を描いた絵が初めて展示される。絵は、画家の丸木位里(いり)・俊(とし)夫妻が共同制作した連作「原爆の図」の一つ<署名>。企画した区民の一人で署名を始めた鮮魚店夫妻の娘、竹内ひで子さん(76)は「一人一人が声を上げる連帯の力が社会を大きく動かすことを知ってもらいたい」と訴える。【竹内麻子】

 54年3月、米国の水爆実験でマグロ漁船・第五福竜丸の船員23人が被ばくし、マグロの汚染とともに連日ニュースで伝えられた。魚が買われなくなり、杉並区で鮮魚店「魚健」を営む菅原健一さんは同業者たちに「米国の水爆実験をやめさせて遠洋漁場を守ろう」と署名運動を提案。店主らが店先で署名を呼びかけ、翌4月には築地市場で大会を開き、政府や米大使館に署名を手渡した。

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