都立広尾病院事故

20年 医療の安全へ「道半ば」 難航の末、事故調できたが

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
主な医療事故と事故調査制度に関する動き
主な医療事故と事故調査制度に関する動き

 今から20年前の1999年は「日本の医療安全元年」と言われる。重大な医療ミスが相次いで社会問題化し、事故調査制度など対策強化の議論が高まるきっかけになったからだ。刑事事件にもなった東京都立広尾病院の医療事故で妻を亡くし、その後は再発防止を願う発信を続けてきた永井裕之さん(78)=千葉県浦安市=は「医療に安全文化を根付かせる歩みは道半ばだ」と20年間を振り返る。【清水健二、熊谷豪】

 元看護師だった永井さんの妻悦子さん(当時58歳)が入院中に急死したのは99年2月。手の関節リウマチの手術後、生理食塩水の代わりに誤って消毒液を点滴されたのが原因だった。腫れ上がり、氷のように冷たくなった頬の手触りを、永井さんは忘れられない。

この記事は有料記事です。

残り1787文字(全文2100文字)

あわせて読みたい

注目の特集