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旧優生保護法を問う

旧優生保護法下で不妊手術を強制された障害者らの記録に関する毎日新聞の全国調査で、強制手術を受けた人の約8割に当たる1万2879人の資料が確認できなくなっていることが判明した。「記録のない被害者」をどう特定し、救済につなげるか。

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旧優生保護法

強制不妊手術 「子の障害理由に手術」 72歳女性が国賠提訴 熊本地裁

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 旧優生保護法(1948~96年)下で第1子の障害を理由に第2子の中絶と不妊手術を強制されたとして、熊本県内の72歳の女性が29日、国に3300万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。女性に障害はなかったが、弁護団は「『親族に遺伝性の障害者がいれば医師の認定で優生手術できる』とした旧優生保護法に基づく手術だったのは明らか」と主張。子供の障害を理由とした強制不妊手術について争うのは同種訴訟でも異例だ。

 病院は手術を否定し、カルテなどの記録も残っていないが、女性は手術痕と自身の証言から提訴に踏み切った。火災で第1子を幼くして亡くしており、女性は弁護団を通じて「小さい子を見ると『やっぱり子供がいたらよかった』と後悔する。国に私の人生を返してもらいたい」とコメント。弁護団の松村尚美弁護士は「社会に染み渡っていた優生思想が1人の女性を追い込んだ」と述べた。

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