- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
旧優生保護法(1948~96年)下で第1子の障害を理由に第2子の中絶と不妊手術を強制されたとして、熊本県内の72歳の女性が29日、国に3300万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。女性に障害はなかったが、弁護団は「『親族に遺伝性の障害者がいれば医師の認定で優生手術できる』とした旧優生保護法に基づく手術だったのは明らか」と主張。子供の障害を理由とした強制不妊手術について争うのは同種訴訟でも異例だ。
病院は手術を否定し、カルテなどの記録も残っていないが、女性は手術痕と自身の証言から提訴に踏み切った。火災で第1子を幼くして亡くしており、女性は弁護団を通じて「小さい子を見ると『やっぱり子供がいたらよかった』と後悔する。国に私の人生を返してもらいたい」とコメント。弁護団の松村尚美弁護士は「社会に染み渡っていた優生思想が1人の女性を追い込んだ」と述べた。
この記事は有料記事です。
残り259文字(全文638文字)
時系列で見る
-
強制不妊手術 実名で悔しさ訴え 提訴の女性会見 /兵庫
1175日前 -
強制不妊手術 救済法案、4月初旬提出 与党WTと議連
1175日前 -
救済法案、4月初旬提出で合意 強制不妊手術問題
1176日前 -
国賠訴訟の行方考える 来月2日、仙台で学習会 /宮城
1187日前 -
撤廃訴えた安積さん長女・宇宙さん、多様性認める社会を 札幌で講演 /北海道
1190日前 -
「20年は長かった」 国賠訴訟、証人尋問で70代女性 /宮城
1194日前 -
強制不妊手術 「いいかげんなまま 人生が終わるのは困る」 原告、全国初の証人尋問
1194日前 -
被害者救済へ弁護団 「相談窓口知って」と呼びかけ /石川
1203日前 -
県内相談最多5件 全国ホットライン実施 /宮城
1203日前 -
強制不妊手術 「子の障害理由に手術」 72歳女性が国賠提訴 熊本地裁
1204日前 -
強制不妊手術 聴覚障害夫婦が賠償求め国提訴 大阪
1204日前 -
強制不妊手術 大阪の聴覚障害者が提訴 国に2200万円求める
1204日前 -
強制不妊 無料で電話相談 きょう、金沢弁護士会 /石川
1204日前 -
原告女性「子どもいなく寂しい」 県内初の国家賠償提訴 /静岡
1204日前 -
「人生返して」 子の障害で手術、提訴 熊本地裁
1204日前 -
静岡の女性が賠償求め提訴
1204日前 -
被害弁護団があす無料相談 障害者らに手術 /福岡
1205日前 -
強制不妊 72歳女性提訴 「子の障害理由」異例 熊本地裁
1205日前 -
強制不妊手術 県弁護士会、あす無料相談 /広島
1205日前