顔から手までおしろいを塗った着物姿の女性が、扇子を手に舞っている。「扇子落としたらどうすっぺ、って緊張するの」。南相馬市原町区牛越仮設住宅の部屋のこたつで、松本英子さん(80)は日本舞踊の舞台に立ったときの写真を見せてくれた。1人暮らしだが、孫たちがいつでも泊まりに来られるよう4畳半3間の部屋に住む。3月、茨城県日立市の長男夫婦と孫が住む家に引っ越す。不要な持ち物は少しずつ片付け始めた。
南相馬市小高区の自宅近くにあった日本舞踊の教室に通い始めたのは2001年ごろだ。舞踊を通じて仲間が増え、デイサービス施設などを慰問した。
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