メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

社説

インフルエンザ猛威 かかったら無理は避けて

 インフルエンザにかかる人が増えている。寒さが厳しい時期を迎え、太平洋側を中心に空気が乾燥した状態も続く。手洗いなど基本的な予防対策を徹底し、流行を抑えたい。

     厚生労働省によると、今年第3週(1月14~20日)の推計患者数は約213万人に達した。この10年で最も患者が多かった昨季を上回る大流行になる恐れがあるという。

     インフルエンザは、ウイルスが原因の感染症だ。高熱や全身の倦怠(けんたい)感などの症状が出る。患者のせきを浴びる飛沫(ひまつ)感染と、ドアノブなどに付いたウイルスが手指を介して口や鼻に入る接触感染が主な感染経路だ。

     このため、手洗いの徹底が予防には有効で、マスクの着用も防御策になる。また、十分な睡眠とバランスのとれた食事を日ごろから心がけることで、体の抵抗力を保てる。

     急な発熱などがあれば、事前に医療機関に連絡を取った上で、受診することが望ましい。インフルエンザと診断されたら、自宅でゆっくりできる機会だと考えてはどうか。

     仕事や学校に出かけると、周囲に感染を広げてしまうし、無理をしない方が回復も早い。

     やむを得ず外出する時は、飛沫が他人にかからないようマスクを着けることがエチケットだろう。

     心配なのは、高齢者や子供は重症になるケースがあることだ。

     高齢者施設や病院での集団感染が各地で起きている。職員の健康管理や訪問者の健康状態のチェック体制に問題はないか、点検すべきだ。

     子供の場合は、高熱で意識が混濁し、部屋から飛び出すなどの異常行動を起こすことがある。男児に多く、厚労省は発熱から2日間は注意が必要だと呼びかけている。

     発熱期間を短くする治療薬の開発も相次ぐ。中でも昨年発売された「ゾフルーザ」は、錠剤を1回飲むだけでよく、処方が増えている。

     だが、国立感染症研究所などの研究で、ゾフルーザを処方された患者から、この薬が効きにくい耐性ウイルスが見つかった。他の薬より耐性ウイルスができやすいという。

     今後、耐性ウイルスが広がる恐れはないのか。厚労省や製薬企業は、ゾフルーザの有効性や安全性に関するデータをさらに集め、適切な使用のあり方を検討する必要がある。

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 10~30代の死因1位は自殺 G7で日本のみがトップ
    2. オアシスのとんぼ 対韓輸出規制は、なぜ愚策なのか
    3. 小堺一機さん、現金や300万円高級腕時計など窃盗被害 韓国籍の被告再逮捕
    4. 全契約調査開始 日本郵便 かんぽ生命不正で 「丸投げ姿勢」現場不満
    5. 韓国、対日批判強める 輸出規制「日本に大きな損害」 知日派の李首相活用も

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです