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心愛さんを誰かが救うことはできなかったのか  千葉・女児虐待死 上

現場となったアパートを捜索するため集まった千葉県警の捜査員たち=千葉県野田市山崎で2019年1月26日、信田真由美撮影

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)が1月24日に自宅で死亡しているのが見つかり、翌25日に父勇一郎容疑者(41)が傷害容疑で逮捕された。勇一郎容疑者による虐待のリスクは度々問題となっていたが、児童相談所、市、学校の情報共有や対応は十分とは言えなかった。沖縄から千葉への転居、転居後の小学校転校によって何が見落とされたのか。関係者の証言をもとに検証する。【斎藤文太郎、町野幸、信田真由美、加藤昌平、橋本利昭、橋口正】

 心愛さんが母親(31)の実家がある沖縄県糸満市で家族で暮らしていた2017年7月上旬、母方の親族が同市を直接訪ねてきた。相談内容は、勇一郎容疑者から母親へのDV、そして心愛さんへのどう喝だった。母親は次女を出産したばかりで入院中で、親族は「生まれた子を父親(勇一郎容疑者)に預けてもいいのでしょうか」と相談した。母親が出産で入院する前、心愛さんは親族のもとに預けられていた。だが、親族が相談に訪れた前日、下校時に親族と勇一郎容疑者が一緒に迎えに来たことからもめ事になり、学校が間に入って話し合った結果、勇一郎容疑者に引き取られていった。

 市は相談があった翌日、心愛さんが通う小学校の教頭に連絡。体にあざなどがないか注意するよう要請した。7月14日には県中央児童相談所にも状況を伝えたが、児相からは「それだけの情報では判断できない。もし何かあったら連絡してください」と返された。児相は取材に「少ない情報で判断できないので市に支援態勢を整えてくださいと言った」と答える。

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