メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

シネマの週末・この1本

バーニング 劇場版 もろく崩れゆく日常

 村上春樹の小説は映像化が難しいと言われる。独特の世界観、文字だから成り立つ非現実的な会話、多用される隠喩。情報量の多い長編はなおさらだ。しかし掌編のような短編「納屋を焼く」に目をつけた韓国の巨匠イ・チャンドンは、原作のエッセンスを残しつつ大胆に脚色し、驚くべき換骨奪胎をやってのけた。

 ジョンス(ユ・アイン)は大学出だが、就職に失敗した作家志望の青年だ。彼は見違えるほど美しくなった幼なじみの女の子ヘミ(チョン・ジョンソ)と再会し、肉体関係を持つ。ところがアフリカ旅行にたったヘミが、年上の裕福な男ベン(スティーブン・ユァン)を伴って帰国し、ジョンスは胸騒ぎを覚える。

 若者の就職難が深刻な現代の韓国に置き換え、格差社会の底辺を生きるジョンスを主人公にした物語は、彼の…

この記事は有料記事です。

残り1051文字(全文1386文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 大阪・吹田の拳銃強奪 飯森容疑者の父が関西テレビ常務を退任
  2. この世界の片隅に NHKで8月3日に地上波初放送 特番「#あちこちのすずさん」も
  3. 意識不明の巡査 手術で快方に向かう 拳銃強奪
  4. 井岡、日本選手初の4階級制覇 WBOスーパーフライ級王者に
  5. オアシスのとんぼ なぜ嫌韓は高齢者に多いのだろうか

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです